健診と子育て|もりもとベビー&キッズクリニック|京都市下京区の小児科

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健診と子育て

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健診

健診と子育て

乳幼児の健診について

乳幼児の健診では、先天的もしくは生後早期に発症する病気の早期発見、発達や発育と栄養状態の確認、予防接種の時期や種類の確認などを成長の節目で定期的に行っていきます。その際必要性があると判断すれば子どもの発達をサポートするために療育ができる施設に紹介することもあります。市町村からの連絡を受けて集団もしくは個別に受ける「乳幼児健診」は母子保健法に義務または任意で実施することが規定されており市町村が主体となって実施されます。これまで36ヶ月児健診、911ヶ月児健診、16ヶ月児健診、3歳児健診が公費負担で行われてきましたが、20244月からは、以前から任意で行われてきた1ヶ月児健診が公費負担で実施されるようになってきており、国の方針としては5歳児健診も公費負担で行っていく予定となっています。

乳幼児の健診は定期健診と任意健診に分けられており、定期健診は公費(無料)で受けることができますが、任意健診は保護者の方のご希望に応じて有料で行われます(自治体によって無料券が配布されることもあります)。

赤ちゃんの成長・発達には個人差があります。保護者の方に注意しなければならないこと、心配する必要のないことなどをお伝えし、育児に関する不安や疑問を解消していただき、育児を支援していくことも健診の大きな目的です。日頃から気になっている育児上の悩みや心配事などがありましたら、ぜひ健診の際に気軽にご相談ください。

乳児後期健診の一般的な内容

1.健診アンケート(問診)

各健診の対象となる月齢に応じて、その月齢で平均的にはできていることができているかどうかをアンケート形式で確認します。

2.身体測定(体重・身長・頭囲、胸囲)による発育チェック

体重、身長、頭囲、胸囲を測定し、1日あたりの体重増加を調べたり成長曲線と照らし合わせながら、成長度合いを確認します。

3.全身の診察(内科健診)

内科的な健診を一通り行います。診察で注意する項目は月齢毎、年齢毎に異なります。たとえば、ば、追視ができるか、首が座っているか、寝返りができるか、お座りができるか、独りで立ち上がれるか、肌の血色、皮膚に問題はないか、斜視はないか、後ろから呼んで振り向いてくれるかなどを確認します。胸の音やお腹の診察、男児の場合は、精巣がちゃんと降りてきているか、2つ触れるかをチェックします。股関節が左右差なくしっかり開くかもチェックします。

4.発達のチェック
  • 姿勢・運動の確認
  • 神経学的な発達確認
  • 精神発達・社会性・行動発達の確認
5.相談と指導

栄養相談をはじめとする育児全般の相談、生活指導、事故防止の指導などを行います。
乳幼児健診は、専門家に相談できる貴重な機会でもあります。受診前には現在の成長過程を把握し、ふだん気になっていることや、育児への不安やストレスなどを母子手帳に記載しておきましょう。

発達・発育

発達障害

発達障害とは、生まれつき脳の発達に障害があることの総称で、言葉の発達が遅い、対人関係をうまく築くことができない、特定分野の勉学が極端に苦手、落ち着きがない、集団生活が苦手、といった精神障害が現れます。幼児期または学童期から現われてくることがほとんどで、とくに幼稚園や小学校などの集団生活を開始すると症状がより顕著になります。症状は発達障害のタイプによって大きく異なり、自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、限局性学習症(学習障害)(LD)、チック(症)、吃音(症)などに分類されますが、複数のタイプの発達障害を有しているケースも少なくありません。

発達発育相談では、発達障害の診断と治療・療育、支援のアドバイスなどを行います。お子さんとご家族が笑顔で安心して過ごせるよう、サポートを一緒に考えていきます。

自閉スペクトラム症(ASD:autism spectrum disorder)

自閉スペクトラム症(ASD)とは、以前、小児自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などと呼ばれていた発達障害の総称です。他者とのコミュニケーションの場面で、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやり取りをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。もう一つ重要な特性として、興味が狭い範囲に集中しやすく、周囲に関心を払うことが難しいということがあります。特定のことに強い関心を持っていたり、こだわりが強かったりということは、ASDの代表的な特徴の一つです。

注意欠如・多動性障害(ADHD:attention deficit hyperactivity disorder)

注意欠如・多動性障害(ADHD)は生まれつきの脳機能の特徴であり、不注意、多動性、衝動性の3つの主症状によって定義された発達障害のことです。7歳頃までに症状がみられるようになり、学業や集団行動に支障をきたすことも少なくありません。

「不注意」の症状は、学校の勉強などでミスが多い、課題などに集中し続けることができない、話しかけられていても聞いていないように見える、最後までやりとげることができない、作業などの段取りや整理整頓が苦手、集中力が必要なことを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などがあります。「多動性・衝動性」では、落ち着きがない、すぐに席を離れる、座っていても手足をもじもじする、おとなしく遊ぶことができない、しゃべりすぎる、順番を待つことができない、他人の会話やゲームに割り込む、などが認められます。

発育障害

お子さんの成長過程では、他の子と比べて「しっかり成長しているのか」と心配になることも多いと思います。とくに乳幼児期では、体重が増えない、身長が低い、肥満ではないか、など気になることも様々です。発育とは簡単にいうと「体の大きくなり具合」で、身長や体重の増加などを含みます。一定の基準以上に身長が低い、あるいは身長の伸びが悪いことを「低身長」といい、気になさる親御さんも少なくありませんが、子どもの身長には個性があり、低い子もいれば、高い子もいます。ですから「低身長」自体が悪いわけではありません。しかし、「低身長」の子どもの中に、小児の内分泌の病気などが隠れていることがありますので、見逃さないよう注意していくことも大切です。

育児相談

子育てや家事で毎日忙しいお母さん、育児の中で気になっていることや悩んでいることはありませんか?育児相談は、育児中のちょっとした疑問やお悩みをご相談いただく外来です。

お子さんを育てるということは楽しいことばかりではなく、大変なことも非常に多いものです。育児に正解はないとはいえ、授乳や離乳食などの食事に関すること、睡眠のこと、発育や発達のことなど日々の子育ての中で気になることはたくさんあると思います。また、思い通りにならずにイライラしたり、悩んで落ち込んだりして気づかないうちに負担になっていることもあります。とくに初めての子育てとなればなおさらです。

どんな時期でも育児に悩みは付きものです。お子さんのことでわからないことや不安なこと、心配なことがあれば些細なことでもお気軽にご相談ください。育児に関する疑問や悩みにお答えし、少しでもゆとりをもって育児ができるように応援します(相談内容やお子さんの状態によって診察をおすすめする場合もあります)。

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