低身長|もりもとベビー&キッズクリニック|京都市下京区の小児科

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低身長

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低身長とは

低身長

たくさんの子どもの身長と体重の記録を集め、男女年齢別に身長や体重の平均値や標準偏差を曲線で示した曲線を成長曲線といいます。低身長とは身長が標準的な範囲(-2.0SDから+2.0SD)よりも低い状態のことを指します。同年代の子どもが100人いた場合、割合的に約2~3人が-2SD以下となります。背の順に並んだ時に一番前だったり、2〜3歳下の子と同じ身長の場合は低身長を疑う必要があります。多くの場合低身長の原因はお父さんやお母さんの身長も低い家族性低身長や原因がはっきりしない特発性低身長です。しかし、それ以外の低身長の原因があったり、成長ホルモン治療の適応となることもありますので、早めに受診されることをお勧めします。

SGA性低身長症

在胎週数に比べて一定の基準以上に身長や体重が小さく生まれてくるお子さんがいます。このように小さく生まれた子どもであっても身長は、多くの場合3歳ごろまでに追いつきます。しかし、中には一定の基準以上に小さいままのことがあり、このような低身長をSGA性低身長症といいます。発育不全には様々な要因が関与していると考えられていますが、一定の条件を満たす場合には成長ホルモンによる治療の適応となります。

成長ホルモン分泌不全性低身長症

成長に関わる要因の中の最も大事なものの1つが成長ホルモンです。生来の体質や微細な脳の損傷、稀には脳腫瘍などで脳の下垂体が障害をうけることなどで脳の下垂体から成長ホルモンが分泌されなくなり、身長の伸びが悪くなり徐々に低身長が目立ってきます。もともと背が低いことを気にされている場合はもちろん、以前に比べ背の伸びが悪くなったなと思われる場合にはご相談ください。成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断された場合、成長ホルモンを補充することで身長の伸びを改善することが出来ます。

甲状腺機能低下症

何らかの原因で甲状腺ホルモンの分泌が不足し症状が現れた状態を甲状腺機能低下症と呼びますが、甲状腺機能低下症でも身長の伸びが悪くなることがあります。先天的に甲状腺機能低下症を認める場合新生児マススクリーニングにより新生児期に発見されることがほとんどですが、新生児マススクリーニングでは見つからないタイプの先天性甲状腺機能低下症もあります。また、便秘や活気がない、最近あまり背が伸びないなどの症状で生まれた後で(後天的に)発症する甲状腺機能低下症もあります。甲状腺ホルモンの不足による低身長は甲状腺ホルモンの内服治療により改善します。

染色体の病気(ターナー症候群やプラダー・ウィリー症候群など)

ターナー症候群は多くの女性では2本であるX染色体が1本である場合や、一部が欠けている場合の女性に見られる体質です。思春期を認めない場合や、心臓病や糖尿病になりやすいなどの合併症の問題もあります。ターナー症候群では、成長ホルモン治療や女性ホルモン治療の保険治療が認められています。
プラダー・ウィリー症候群は15番染色体の変異による病気で、乳幼児期には筋緊張の低下がみられ哺乳しにくいなどの問題があります。幼児期以降には食欲が増進し肥満の合併や発達障害などの症状もあります。成長ホルモン治療により、身長を伸ばすだけでなく筋力や肥満を改善します。

骨や軟骨の病気(軟骨無形成症・軟骨低形成症)

骨や軟骨そのものの異常が原因で低身長となる病気があります。このような病気の場合、体のバランスに胴体に比べて手足が短いといった特徴がみられますがその程度は疾患により様々であるだけでなく、同じ疾患の中でも特徴の現れる度合いが異なってくることもあります。軟骨低形成症という病気では、身長を伸ばすために成長ホルモン治療を行います。また、軟骨無形成症という病気では成長ホルモン以外にも自己注射による治療がありますし、整形外科で骨延長術を行うこともあります。

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